
iPhone 18 Pro Maxでは、従来より大幅に大型化したベイパーチャンバーを採用し、内部構造も見直されています。AppleはA20 Proからベイパーチャンバーへ効率的に熱を伝える設計を採用したとされていますが、実際のゲームプレイ時の温度を比較すると、iPhone 17 Pro Maxからの改善幅は意外と小さいことが分かりました。
YouTubeチャンネル「The Tech Chap」が実施したゲーム中の温度比較では、iPhone 18 Pro MaxはiPhone 17 Pro Maxより約1.5度低い結果となりました。一方、Androidのゲーミングスマートフォンと比較すると、消費電力を高く維持しながら、より低い温度で動作する結果も確認されています。
10分間のゲームで約1.5度の差
The Tech Chapのテストでは、iPhone 16 Pro Max、iPhone 17 Pro Max、iPhone 18 Pro Maxをゲームプレイ中の温度で比較しています。

10分間ゲームをプレイした際、iPhone 16 Pro Maxは42.9度まで上昇しました。iPhone 17 Pro Maxは38.7度だったのに対し、iPhone 18 Pro Maxは37.2度となっています。
つまり、iPhone 18 Pro MaxはiPhone 17 Pro Maxから約1.5度低い温度に抑えられています。
大型化したベイパーチャンバーを採用したことを考えると、温度だけを見る限り、それほど大きな差ではありません。ただし、ベイパーチャンバーの役割は単純に端末の温度を下げることではありません。発生した熱を内部で効率よく分散させ、長時間の高負荷時でも性能を維持しやすくすることが重要です。
スマートフォンでは、高温状態が長く続くと性能を抑えるための制御が入り、ゲームなどで動作が不安定になることがあります。そのため、冷却性能を評価する際には、表面温度だけでなく、どの程度の性能を長時間維持できるのかを見る必要があります。
Androidのゲーミングスマホとも比較
別のテストでは、iPhone 18 Pro MaxとAndroidスマートフォンの比較も行われています。
YouTubeチャンネルのGeekerwanは、iPhone 18 Pro MaxをOnePlus 15やiQOO 15 Ultraと比較しました。iQOO 15 Ultraはゲーミングスマートフォンとして展開されており、専用の冷却ファンも用意されています。
テストでは、iPhone 18 Pro Maxは5.9Wの電力で動作し、内部温度は44.3度でした。
これに対してOnePlus 15は6.1Wで動作したものの、温度は47.2度まで上昇しています。
iQOO 15 Ultraはファンを停止した状態では5.9Wとなり、iPhone 18 Pro Maxと同じ電力制限でしたが、温度は47.2度と高くなりました。一方、冷却ファンを動作させると7.3Wまで引き上げられ、温度は46.2度となっています。
この結果だけを見ると、iPhone 18 Pro Maxは専用の冷却機構を備えたゲーミングスマートフォンと比較しても、比較的高い電力を維持しながら温度を低く抑えています。
冷却性能の評価は温度だけでは判断できない
今回のテストで興味深いのは、iPhone 18 Pro Maxの大型ベイパーチャンバーによる温度低下そのものは、iPhone 17 Pro Maxと比べてそれほど大きくなかった点です。
一方で、Androidのゲーミングスマートフォンとの比較では、より高い電力を維持しながら低い温度で動作する結果が出ています。
これは、ベイパーチャンバーを大型化した効果が、単純な最高温度の低下ではなく、A20 Proの発熱を効率よく処理しながら性能を維持する方向に現れている可能性を示しています。
もちろん、今回紹介された結果だけでiPhone 18 Pro Maxの冷却性能を完全に評価することはできません。ゲームタイトルやテスト時間、周囲の温度、測定方法などによって結果は変わるためです。
それでも、AppleがiPhone 18 Pro Maxで冷却機構を大幅に強化した一方、その効果は単純な温度差だけではなく、長時間のゲームプレイ時にどれだけ性能を維持できるかという点で見る必要がありそうです。


