ソニー、Playstationディスク廃止に批判的なメディアを締め出しか、ブラックリスト疑惑が浮上

ソニーがPlayStation向けゲームの物理ディスクから撤退する方針を報じた一部メディアに対し、PlayStationの現地法人がレビューや取材に必要なゲーム、情報へのアクセスを制限しているとの報道が出ています。さらに、一部のジャーナリストはPR代理店との連絡手段であるWhatsApp上でブロックされたともされており、批判的な報道への対応としては異例の措置ではないかとの懸念も浮上しています。

この件を報じたのはゲーム業界アナリストのRishi Alwani氏が運営する「High Chaos Run」です。現時点でソニーやPlayStation側から公式なコメントは出ておらず、報道内容については今後の説明を待つ必要があります。

ディスク廃止に関する報道後、ゲームへのアクセスを制限か

High Chaos Runによると、PlayStationの物理メディア廃止に関する情報を報じた複数のメディアが、その後、PlayStationタイトルのレビューやプレビューに必要なアクセスを受けられなくなったとされています。

特に、ソニーが物理ディスクから撤退する方針について、パブリッシャーやビジネスパートナーにも十分な情報が共有されていなかったとする過去の報道を取り上げた媒体が、早い段階で影響を受けたといいます。

問題が表面化したのは、「Marvel Tokon: Fighting Souls」や「Marvel’s Wolverine」、「Phantom Blade Zero」などの注目タイトルについて、レビューや先行取材に関する問い合わせが行われた際だったとされています。

関係者によれば、PlayStation側の担当者がHigh Chaos Runの名前を挙げ、同サイトの報道が同社を悪く見せているといった趣旨の発言をしたほか、閲覧数を目的とした記事だと主張し、一部媒体への素材提供などを断ったとされています。

連絡手段そのものを断たれたジャーナリストも?

さらに深刻なのが、一部のジャーナリストに対する対応です。報道によると、PR代理店が特定のジャーナリストをWhatsApp上でブロックしたケースもあるとされています。

ゲームメディアと企業のPR担当者にとって、発売前タイトルに関する情報提供や取材の調整は日常的な業務の一部です。レビューコードの提供を受けられなくなるだけでなく、普段の連絡経路まで断たれているとすれば、取材活動に与える影響は小さくありません。

企業側にすべてのメディアへゲームやレビュー機会を提供する義務があるわけではありません。しかし、特定の報道内容を理由に取材アクセスを制限していたのであれば、メディアと企業の関係として看過できない問題になりそうです。

批判的な報道をためらわせる前例になる可能性も

メーカーから発売前のゲームを提供してもらうことは、ゲームメディアが発売時にレビューを掲載するうえで重要な要素です。そのため、企業にとって都合の悪い報道を行うことで今後のアクセスを失う可能性があるとなれば、メディア側が批判的な記事を掲載しにくくなることも考えられます。

High Chaos Runによると、約1年前にもPlayStation 6に関するリーク情報を取り上げたコンテンツクリエイターに対し、同様の圧力とも受け取れる対応が示唆されたことがあったとされています。その際は外部の関係者による介入を経て、問題は収束したといいます。

今回の件はあくまで現時点では報道に基づくもので、ソニー側の見解は明らかになっていません。ただ、物理ディスク廃止というPlayStationの将来に関わる大きな方針をめぐり、その内容を報じたメディアが不利益を受けているのであれば、ゲーム業界における情報発信のあり方にも影響を与えかねません。ソニーが今回の疑惑についてどのような説明を行うのか、今後の動向が注目されます。

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