
Googleの最新スマートフォン「Pixel 11」シリーズについて、2枚のSIMを同時にアクティブ状態で利用できる「DSDA(Dual SIM Dual Active)」に対応しているとの報告がRedditに投稿され、Pixelユーザーの間で話題になっています。
投稿したユーザーによると、Pixel 11では従来の「DSDS(Dual SIM Dual Standby)」ではなくDSDAが利用できるとのことです。これが事実であれば、2つの回線を使い分けたいユーザーにとって、かなり大きな進化となる可能性があります。ただし、現時点では日本国内のGoogle公式スペック情報などでDSDA対応は確認されておらず、今回の情報はあくまでユーザーによる報告として見る必要があります。
DSDAとDSDSは何が違う?
スマートフォンのデュアルSIM機能では、DSDSとDSDAという2つの方式が存在します。
一般的なDSDSは、2回線を待受状態にしておき、必要に応じてどちらか一方の回線を通信に使用する仕組みです。たとえば片方のSIMで通話している間、もう片方のSIMでは通信が制限されるケースがあります。
これに対してDSDAは、2つの回線を同時にアクティブな状態で利用できるのが大きな特徴です。
今回のReddit投稿が示しているようにDSDAに対応していれば、メイン回線で通話しながら、もう一方の回線で5Gデータ通信を継続するといった使い方が可能になります。片方の番号で電話を受けている間も、もう一方の回線でデータ通信を行えるため、複数の回線を積極的に使い分けるユーザーにとっては非常に便利な機能です。
たとえば、音声通話はドコモ回線、データ通信は楽天モバイルやMVNO回線といった組み合わせで利用している場合にも、使い勝手が大きく向上する可能性があります。
Pixel 11のDSDA対応はまだ公式確認なし
一方で、今回の情報には注意も必要です。
Redditの投稿者はPixel 11の仕様を確認した結果、DSDAに対応していることに気付いたとしていますが、Googleが公開している国内向けの公式スペック情報では、現時点でDSDAへの対応は確認できません。
そのため、現段階でPixel 11が正式にDSDA対応モデルだと断定するのは早いでしょう。
また、今回の投稿に対するコメントでは、Pixel 11で採用されたMediaTek製モデム「M90」が関係しているのではないかという推測も出ています。Pixelシリーズではこれまでモデムがバッテリー持続時間に影響するケースも指摘されてきただけに、新しいモデムによる改善を期待する声もあります。
DSDAにはバッテリー消費という弱点も
DSDAは便利な一方で、デメリットもあります。
2つの回線を同時にアクティブな状態にして通信を処理するため、DSDSと比べて消費電力が大きくなりやすいのがその一つです。特に2回線とも電波状況が悪い場所では、端末がそれぞれのネットワークを維持するために通信処理を続ける必要があり、バッテリー消費がさらに増える可能性があります。
実際、今回のRedditでもPixel 8aでDSDSを利用しているユーザーから、電車で高速移動しているときや都市部、地下など電波環境が厳しい場所ではバッテリー消費が大きくなるという指摘が寄せられています。
一方、Pixel 11については新しいMediaTek M90モデムがネットワークの状態確認を効率化し、必要なタイミングだけ通信処理を行うことで消費電力を抑える仕組みを備えているとの見方もあります。ただし、これは現時点ではReddit上のユーザーによる推測であり、実際のバッテリー持ちについては発売後の検証を待つ必要があります。
Pixel 11で本当にDSDAが利用できるのであれば、2回線を日常的に使うユーザーにとっては非常に魅力的な機能になりそうです。ただし、日本国内向けモデルでの対応状況や、どのSIMの組み合わせで利用できるのか、さらにバッテリーへの影響などはまだ不明です。
現時点では、Googleの公式スペック表にDSDA対応の記載がないことを考えると、今回の情報は興味深い報告の一つとして捉えておくのがよさそうです。今後、実機レビューなどで実際のDSDA動作が確認されるかが注目されます。


