
シャープが開発中とみられる未発表スマートフォンが、米国のFCC認証を通過しました。現時点で端末名は明らかになっていませんが、確認された通信仕様やNFC対応、そして認証を通過したタイミングなどから、次期エントリーモデル「AQUOS wish6」である可能性が高そうです。
Wi-Fi 6非対応のエントリーモデルか
今回FCCで確認されたのは、「APYRO00342」というFCC IDを持つシャープ製端末です。

認証資料からは端末の詳細なスペックまでは分かっていませんが、Wi-Fiについては「ax」規格に対応していないことが確認されています。axはWi-Fi 6およびWi-Fi 6Eで使用される規格であるため、少なくとも最新のミッドレンジ以上の端末ではなく、エントリークラスを中心としたモデルである可能性が高いと考えられます。

AQUOS wishシリーズはこれまでも手頃な価格帯を担うエントリーモデルとして展開されてきただけに、今回の通信仕様とも方向性が一致します。
FeliCa対応で日本向けモデルの可能性が濃厚
もう一つ注目されるのがNFCです。

FCCの認証情報にはNFCのタイプとして「F」に関する記述が確認されています。日本で広く利用されているFeliCaに対応する端末であることを示す情報とみられ、国内市場向けモデルである可能性が非常に高そうです。
さらに、米国向けのLTE通信バンドについても対応範囲がかなり限定的です。

一般的なグローバルモデルであれば米国で幅広いLTEバンドに対応する必要がありますが、今回の端末はそうした構成にはなっていません。そのため、米国で販売することを前提としたモデルではなく、日本向け端末が海外ローミング時に最低限必要となる通信バンドをサポートしている可能性も考えられます。
こうした点を踏まえると、海外向けの新型モデルというより、日本市場を主なターゲットとしたAQUOSシリーズの端末と見るのが自然です。
今年はAQUOS R11だけが先に登場
今回のFCC認証が特に気になるのは、そのタイミングです。
シャープは先月、2026年の最新フラッグシップモデルとなる「AQUOS R11」を発表しました。例年のシャープはRシリーズの最新モデルとともに、エントリークラスを担うwishシリーズの新モデルも展開してきました。
ところが今年は、現時点でAQUOS R11が発表された一方、AQUOS wishシリーズの新モデルについては発表されていません。
そのため、今回FCCを通過した端末がAQUOS wishシリーズの次期モデルだとすれば、これまで姿を見せていなかった「AQUOS wish6」が、いよいよ登場に向けて動き始めた可能性があります。

もちろん、FCC認証資料には「AQUOS wish6」という製品名そのものが記載されているわけではないため、現段階では確定情報ではありません。
しかし、Wi-Fi 6非対応とみられるエントリークラスの仕様、FeliCa対応を示す情報、日本向けと考えられるLTEバンド構成、そしてAQUOS R11発表後というタイミングを総合すると、今回の端末がAQUOS wish6である可能性はかなり高いと考えられます。


