
発売直後から国内ユーザーの評価が高く、近年のXperiaとしては非常に好調なスタートを切っているXperia 1 VIII。その販売動向を調べてみると、これまでのXperiaシリーズとは異なる興味深い傾向が見えてきました。
Geekbenchデータから見える購入者層の変化
Xperia 1 VIIIは従来通り、ドコモ、au、ソフトバンクのキャリア版に加え、SIMフリー版が展開されています。
Geekbenchに登録された測定結果を機種別に集計すると、Xperia 1 VIIではSIMフリー版が全体の約59%を占めていたのに対し、Xperia 1 VIIIでは約76%まで上昇していることが確認できます。
| SIMフリー | docomo | au | Softbank | SIMフリー版割合 | |
| xperia 1 VII | 445 | 212 | 84 | 14 | 59% |
| Xperia 1 VIII | 37 | 9 | 3 | 0 | 76% |
もちろん、Geekbenchの測定結果数がそのまま販売台数を示すわけではありません。しかし、同じ条件で前モデルと比較した場合、SIMフリー版ユーザーの存在感が大きく増していることは確かです。
発売前アンケートとも一致する傾向
当サイトではXperia 1 VIII発表直後に購入予定モデルについてアンケートを実施しましたが、その際も回答者の約7割がSIMフリー版を購入予定と回答していました。

今回のGeekbenchデータでもSIMフリー版が圧倒的多数を占めており、事前の購入意向調査とほぼ同じ傾向が確認された形です。むしろ実際のデータでは、発売前の予想以上にSIMフリー版の比率が高まっているようにも見えます。
価格差だけでは説明できない状況
Xperia 1シリーズでは近年、SIMフリー版の方がキャリア版より安価という状況が続いています。
例えばXperia 1 VIIIの12GB/256GBモデルの場合、SIMフリー版の価格は235,400円(税込)ですが、ドコモ版は272,910円(税込)となっており、3万円以上の価格差があります。
ただし、この構図自体は前世代のXperia 1 VIIでもほぼ同じでした。価格差の絶対額はやや広がったものの、価格差率という観点では大きな変化はありません。
そのため、今回のSIMフリー版人気の上昇を単純に価格差だけで説明するのは難しい状況です。
国内市場でもSIMフリー志向が定着しつつある?

発売直後ということもあり、今後キャリア各社が大規模な割引施策や購入プログラムを強化すれば比率が変化する可能性はあります。しかし現時点のデータを見る限り、Xperia 1 VIIIのキャリア版は前モデル以上に苦戦しているように見えます。
背景には、通信契約と端末購入を切り離して考えるユーザーの増加があるのかもしれません。格安SIMやオンライン専用プランの普及により、端末はメーカー直販や家電量販店でSIMフリー版を購入するというスタイルが徐々に一般化しています。
Xperia 1 VIIIの販売動向は、単なる機種人気だけでなく、日本のスマートフォン市場における購買行動の変化を示す一例としても注目されそうです。

