
世界的なメモリ不足の影響が、ついに携帯ゲーム機市場にも深刻な影響を及ぼし始めています。中でも、注目を集めていたAndroid搭載の高性能ハンドヘルド機「KONKR Pocket FIT 8 Elite」は、発売直後にもかかわらず早期終了となる見通しです。
出荷開始も生産は短期間で終了へ
AYANEOはこれまで数か月にわたり生産遅延に直面していましたが、ようやく「KONKR Pocket FIT 8 Elite」の出荷を開始しました。現在はIndiegogoの支援者向けを中心に、構成に関わらず順次発送が進められているとしています。
すでに量産体制には入っており、予約分についてはすべて出荷される見込みです。また、一時的に販売が停止されている公式サイトでの取り扱いについても、在庫を確保したうえで再販される予定とされています。
次回ロットが最終になる可能性
しかしながら、今回の再販分が実質的な最終ロットになる可能性が高いとされています。AYANEOはその理由として、メモリをはじめとした部品価格の高騰を挙げており、今後の継続生産はコスト面で困難と判断した模様です。
実際に同社は、次回の在庫補充後は追加生産の予定がないことを明言しており、在庫限りで販売終了となる見通しです。
RAM不足が直撃する携帯ゲーム機市場
2025年末頃から続くRAM不足は、スマートフォンだけでなく、Androidベースの携帯ゲーム機にも影響を広げています。すでに複数のメーカーが製品の生産中止や仕様の見直しを余儀なくされており、今回の動きもその流れの一つと言えます。
特に「KONKR Pocket FIT 8 Elite」は、Snapdragon 8 Eliteを搭載しながらも比較的手頃な価格設定が魅力とされており、発売当初の価格は299ドルとコストパフォーマンスの高さで注目されていました。そのため、今回の早期終了はユーザーにとっても残念なニュースとなりそうです。
なお、より低価格帯のSnapdragon G3 Gen 3搭載モデルについては、引き続き入手可能とみられています。
遅延ユーザーには補償も用意
一方で、出荷遅延の影響を受けたユーザーへの対応として、AYANEOは未着の予約者に対して15ドルの補償を用意しています。対象者は所定の窓口を通じて申請が可能です。
今回の動きは、メモリ供給の不安定さが製品ライフサイクルにまで影響を及ぼし始めていることを示す象徴的な事例と言えるでしょう。今後も同様のケースが他製品に波及する可能性があり、市場動向には引き続き注意が必要です。

