Android・Linux・Windows 11を1台で切り替え可能な異色スマホ「NexPhone」登場へ

スマートフォンが高性能化する中で、「1台でPCの代わりにならないのか」という発想は長年語られてきました。そうした理想に再び挑戦する製品として、Nex Computerが発表した「NexPhone」が注目を集めています。本機は、AndroidだけでなくLinuxやWindows 11まで動作する、極めてユニークなスマートフォンです。

3つのOSを使い分ける柔軟なソフトウェア構成

NexPhone最大の特徴は、対応OSの幅広さにあります。通常のスマートフォン利用ではAndroid 16を使用しつつ、必要に応じてDebian Linuxをアプリとして起動することが可能です。さらに、再起動することでWindows 11をネイティブ環境として利用できる設計となっています。

Windows 11では、タイル型の独自UIが採用されており、かつてのWindows 10 Mobileを思わせる操作感を意識したものとなっています。外部ディスプレイやキーボード、マウスを接続すれば、Androidのデスクトップモード、Linuxのフルデスクトップ、Windows 11の標準デスクトップ環境を用途に応じて切り替えられます。

デスクトップ利用を前提にした設計思想

AndroidやLinuxは同一のファイル領域を共有する一方、Windows 11は独立したパーティションで動作する構成です。これにより、用途ごとの環境を明確に分けながらも、スマートフォンを中核とした作業環境を構築できます。

SamsungのDeXやMotorolaのReady Forなど、スマートフォンをPCライクに使う試みはこれまでも存在しましたが、OSレベルで複数環境を選択できる点はNexPhoneならではの特徴と言えます。

ハードウェアは堅実、ただし尖りすぎない構成

NexPhoneのディスプレイは約6.58インチのフルHD+LCDで、リフレッシュレートは120Hzに対応します。メモリは12GB、ストレージは256GBを搭載し、さらにmicroSDカードによる拡張にも対応しています。これは2026年時点では珍しい仕様です。

カメラは64MPのメインカメラに13MPの超広角、10MPのフロントカメラという構成で、バッテリー容量は5,000mAh、ワイヤレス充電にも対応しています。

一方で、搭載されるSoCは最新のSnapdragon 8シリーズではなく、IoT向けのQualcomm QCM6490です。このチップは長期サポートを前提に設計されている反面、処理性能は控えめと見られており、純粋なパフォーマンスを重視するユーザーには物足りなさを感じる可能性もあります。

価格は549ドル、2026年第3四半期に出荷予定

NexPhoneの価格は549ドルに設定されており、現在は199ドルの予約金を支払うことで事前予約が可能です。残額は出荷前に支払う仕組みで、予約金はキャンセル時に返金されます。出荷開始は2026年第3四半期が予定されています。

この価格帯でAndroid、Linux、Windows 11を1台に集約した製品は非常に珍しく、スマートフォンを本格的なPC代替として使いたい層にとっては、試してみる価値のある選択肢になりそうです。特にWindows 11をネイティブで動かせる点が、どこまで実用的かが今後の注目ポイントと言えるでしょう。

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