最新のレポートで、中国市場における9月および2021年第3四半期のスマートフォン向けプロセッサの出荷量が明らかになり、MediaTekおよび第5のチップメーカー「UNISOC」の好調なパフォーマンスが明らかになりました。
GIZMOCHINAが伝えたもので、以下は2021年9月の中国におけるチップ出荷数:
月ごとの前年比ではクアルコム(つまりSnapdragonチップ)とiPhone 13シリーズをリリースしたばかりのApple製チップの伸びが目立ちますが、興味深いのは5位のUNISOC。
UNISOC (旧称 Spreadtrum Communications, Inc.) は、上海に本社を置く中国のファブレス半導体企業ですが10000%以上の出荷増となっています。
そして以下は2021年第3四半期の出荷数:
4半期単位ではMediatekがクアルコムを抜きシェアトップに。
ただここでもやはり目を引くにはUNISOC製チップで、Q3の出荷数は前年同期比で150000%アップ、つまり出荷数が150倍にもなっている、ということになります。
ただ、今回の統計はあくまで中国市場を対象としたもので、グローバル市場ではサムスンのExynosが3~5位の間に入るのではないかと思われます。
そういった意味でUNISOCは「第6のチップメーカー」という位置づけになると思いますが、いずれにせよ、このシェアの伸び率は凄いですね。
今年は新型コロナによる半導体不足で各メーカーともチップの確保に苦労していると言われています。
特にクアルコム製チップについては供給不足が深刻と言われており、MediatekやUNISOCの躍進の背景にはこの世界的な半導体不足が寄与している部分は大きいと思います。
ちなみにUNISOC製チップを搭載しているのは今のところHonor、Nokia、China Telecomなどの端末とのこと。
OppoやXiaomiといった日本参入済みのメーカーが採用すれば、ひょっとすると来年あたりは国内展開されるミッドレンジモデルやエントリーモデルにも UNISOC製チップ搭載機種が増えてきそうですね。
ソース:GIZMOCHINA
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