Pixel 4aが正式リコール – バッテリーの深刻なリスクが判明

Googleの人気スマートフォン「Pixel 4a」が、オーストラリアでリコールの対象となりました。その理由として、新たにバッテリーの過熱リスクが判明。これまでGoogleは詳細を明かしていませんでしたが、今回のリコールにより、その背景が少しずつ明らかになっています。

「死のアップデート」― バッテリー性能の大幅低下

Pixel 4aは、その手頃な価格と優れた性能で多くのユーザーに支持されてきました。しかし、Googleが最近配信した「Battery Performance Program」のアップデートにより、バッテリーの持続時間が大幅に短縮。多くのユーザーが、わずか数分で電源が落ちるという深刻な問題に直面しました。

Googleはこのアップデートについて「バッテリー管理機能を改善し、安定性を向上させる」と説明していましたが、実際にはバッテリーの最大電圧が4.45Vから3.95Vに引き下げられ、充電容量が約56%も低下。この事実は、発表当初には一切明かされていませんでした。

さらに、Googleは過去のソフトウェアアップデートをすべて公式サイトから削除するという異例の対応を実施。これにより、ユーザーが以前のバージョンに戻すこともできなくなっています。

オーストラリア当局がリコールを発表

Googleはこの問題に関して詳しい説明を避けてきましたが、オーストラリアの競争・消費者委員会(ACCC)が公式にPixel 4aのリコールを発表。その通知には以下のような記載があります。

2025年1月8日、Pixel 4a向けにAndroid 13の自動ファームウェアアップデートがオーストラリアで配信された。このアップデートは、バッテリーの過熱リスクを軽減するための新しいバッテリー管理機能を含む。

バッテリーの過熱は、火災ややけどのリスクを引き起こす可能性がある。

Googleの発表では「過熱」という言葉すら使われておらず、あくまで「バッテリーの安定性向上」としか説明されていませんでした。しかし、今回のリコール通知によって、実際には安全上の問題が関係していたことが明らかになったのです。

今後の対応は?

ACCCはユーザーに対し、自分のPixel 4aが影響を受けているかどうかを確認するよう呼びかけています。対象となる端末を持つユーザーは、Googleに問い合わせることで補償の対象となる可能性があります。

現時点で、すべてのPixel 4aが影響を受けるわけではないとされていますが、リコール対象かどうかを確認することは重要です。

Googleは依然として公式なコメントを出していませんが、今後の対応が注目されます。Pixel 4aユーザーは、今後のアップデート情報や公式発表を注意深くチェックする必要があるでしょう。

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