
Googleの2025年3月Pixel Feature Dropがついに公開され、Pixel Camera 9.8が登場しました。今回のアップデートは昨年12月の大規模なアップデートほどの大きな変化はないものの、特にPixel Foldユーザーや「Connected Cameras」機能を活用する人にとって便利な改良が含まれています。では、具体的にどのような変更が加えられたのでしょうか?
Pixel Camera 9.8の主な新機能
今回のアップデートでは、Pixel Camera 9.7からいくつかの細かな調整が行われています。

天体写真アニメーションの切り替えが可能に
天体撮影時のアニメーションが新たにオン・オフ可能になりました。設定は「設定 > 詳細設定」内の「天体写真のアニメーションを有効にする」トグルスイッチで変更できます。デフォルトではオンになっており、従来の仕様を維持しています。
リアカメラでも「手のひらタイマー」が利用可能
これまでフロントカメラのみで使えた「手のひらを上げる」ジェスチャーによるPalm Timer機能がリアカメラでも利用可能になりました。これにより、集合写真を撮る際の利便性が向上します。
Pixel Fold向けの新機能追加
Pixel Foldユーザー向けに、動画撮影時のデュアルスクリーンプレビュー機能が導入されました。これにより、内側と外側のディスプレイ両方を使いながら動画を撮影できるようになっています。さらに、Pixel 9 Pro FoldではAIを活用して被写体をフレーム内に調整する「Add Me」機能が追加され、外部ディスプレイにも対応しました。
「Connected Cameras」機能がPixel 9シリーズ限定で追加
今回のアップデートの目玉機能の一つが「Connected Cameras」です。この機能は、Pixel 9シリーズ(Pixel 9、9 Pro、9 Pro XL、9 Pro Fold)専用となっており、対応アプリを使って遠隔カメラからの映像をシームレスに撮影・ライブ配信できるようになりました。
対応機種と設定方法
現在、Googleが対応を発表しているカメラは以下のとおりです。
- Pixel 6以降のPixelデバイス
- GoPro Hero 10以降
設定方法は簡単で、Pixel 9シリーズの端末で「設定 > 接続済みのデバイス > 接続設定 > Connected Cameras」に進み、カメラピッカーから遠隔カメラを選択するだけです。
ただし、いくつかの制限があります。
- 接続できるのはGoogleアカウントにログインしているデバイスのみ
- 同時に接続できるリモートカメラは1台のみ
- 音声はアクティブカメラのマイクを使用するため、デバイスによって音質に差が出る可能性あり
Pixel Camera 9.8で撮影の自由度がさらに向上
今回のアップデートは小規模ながら、天体撮影のカスタマイズ、Fold向けの新機能、そしてConnected Camerasと、Pixelユーザーにとって魅力的な改善が施されています。特にリモートカメラの活用ができるようになったことで、動画撮影の幅が大きく広がるでしょう。今後のアップデートでさらなる機能拡張も期待されます。