
ソニーのPlayStation 5向けゲームをPC上で動作させるエミュレーター「KyTyPS5」が、大きな進展を遂げました。新たに「グランツーリスモ7」がグラフィックの目立った不具合なく動作することが確認されています。現時点では快適にプレイできる性能には達していませんが、PS5エミュレーションの進歩を示す成果となっています。
グラフィックの不具合なくグランツーリスモ7が動作
YouTubeチャンネルのUnreal Gaming PCは、KyTyPS5を使用して「グランツーリスモ7」を動作させる動画を公開しました。
動画では、AMD Ryzen 7 9800X3D、NVIDIA GeForce RTX 4080、64GBのメモリを搭載したPCで、PS5版のグランツーリスモ7を実行しています。使用されたのは、usa-ratt d5bb89eというビルドです。
今回の動作確認で特に注目されるのは、初めて動作が確認された段階にもかかわらず、目立ったグラフィックの乱れが見られないことです。
一般的に、エミュレーターで新しいゲームが動き始めたばかりの段階では、画面表示の乱れや描画上の不具合が発生することも珍しくありません。今回の結果は、KyTyPS5によるグランツーリスモ7の動作が、初期段階としては良好であることを示しています。
ただし、現時点では快適なプレイは困難
もっとも、グラフィックが正常に表示されることと、ゲームを快適にプレイできることは別の問題です。
今回の動画では、フレームレートが20fpsにも届いておらず、レースゲームとして十分に楽しめる性能には達していません。今後は描画処理やエミュレーションの最適化を進め、フレームレートを改善する必要があります。
一方、KyTyPS5では、ほかのタイトルでも開発が進んでいます。例えば、「Demon’s Souls」のリメイク版は、当初は起動させること自体が進展とされていた段階から、現在では60fps以上で動作するケースも確認されています。
こうした過去の進歩を踏まえると、グランツーリスモ7についても、今後の最適化によって動作性能が改善される可能性があります。ただし、実際にどの程度まで性能が向上するかは、現時点では分かっていません。
GTA 6のエミュレーションにも注目
KyTyPS5の今後の進展としては、「GTA 6」の動作にも関心が集まりそうです。
GTA 6は、PC版の発売を待たずにエミュレーター上で動作するようになるのかという点でも注目されています。現時点で実現が確定しているわけではありませんが、PS5エミュレーションの開発が進めば、発売前のPC上での動作を目指す動きが出てくる可能性もあります。
なお、GTA 6のPC版については2027年第1四半期の発売を示唆する情報も報じられていますが、正式な発売時期は確定していません。
PS5向けゲームの公式PC版が存在しないタイトルでも、エミュレーターの開発が進めばPCで動作する可能性が広がります。今回のグランツーリスモ7の成果は、まだ実用的なプレイには課題を残すものの、KyTyPS5の開発が着実に進んでいることを示すものといえそうです。
