脱獄したPS5でXbox Game Passが動作、クラウド経由でゲームをプレイ可能に

脱獄したPlayStation 5で、Xbox Game Passなどのゲームをプレイできる非公式アプリ「PSBox Cloud Gaming」が公開されました。個人開発者のRafaelNGP氏が開発したオープンソースのアプリで、MicrosoftのXbox Cloud Gamingに直接アクセスし、PS5からクラウドゲームを利用できるようにします。

Xbox Game Passの対象タイトルだけでなく、購入済みのゲームや「Fortnite」などの基本プレイ無料タイトルにも対応。自宅にあるXbox本体からゲームをストリーミングするXbox Remote Playも利用できるとされています。

PS5からXbox Cloud Gamingにアクセス

PSBox Cloud Gamingは、改造済みのPS5のホーム画面にインストールして利用するアプリです。Microsoftのクラウドゲームサービスに接続するためのインターフェースを備えており、ゲームのカタログからタイトルを選んでプレイできます。

アカウント認証には、スマートフォンなどで入力する専用コードを利用します。PS5上でパスワードを直接入力する必要がない仕組みです。

また、Microsoftのサーバーからゲーム映像を受信するXbox Cloud Gamingに加え、自宅のXbox本体に接続してゲームをストリーミングするXbox Remote Playにも対応しています。

これにより、PS5をXbox向けゲームのクラウドストリーミング端末として活用できるようになります。ただし、ゲームをPS5本体で直接実行するわけではなく、クラウドやXbox本体で動作するゲームの映像を受信する仕組みです。

1080p・60fpsの映像をFSRなどで4Kにアップスケール

映像は基本的に1080p・60fpsで受信し、PS5のGPUを利用して4Kにアップスケールします。対応する処理方式として、AMDのFSR 1やAnime4Kが挙げられており、解像度を引き上げるとともに、映像圧縮によって生じるノイズなどを目立ちにくくする狙いがあります。

開発者の説明によると、ストリーミング中のCPU使用率は約3~7%で、温度は約34~36度。GPUの温度も約30~32度にとどまり、メモリ使用量は約355MBとされています。

さらに、実験的な機能として120Hz表示にも対応するとのことです。ただし、この機能を利用するにはVRR(可変リフレッシュレート)が有効になっていることに加え、対応する改造済みドライバーが必要とされています。

これらの数値や機能は開発者側の説明に基づくものであり、実際の動作環境やゲームによって結果が異なる可能性があります。

DualSenseの振動やアダプティブトリガーにも対応

コントローラーには、PS5標準のDualSenseを使用します。アプリ側でXboxのゲームパッドとして認識させる仕組みを採用しており、ソニー製コントローラーを使ってXbox向けゲームを操作できます。

単純なボタン入力だけでなく、DualSenseの振動機能やアダプティブトリガーにも対応。プレイ中のゲームに応じてライトバーの色を変える機能も実装されています。

タッチパッドはシステムメニューの表示などに利用でき、上下にスワイプすることでXboxボタンの操作を再現することも可能です。

Relapseの公開で幅広いシステムバージョンに対応

PSBox Cloud Gamingの導入が可能になった背景には、PS5向けのカーネルエクスプロイト「Relapse」の公開があります。

報道によると、この脆弱性を利用することで、システムソフトウェアのバージョン7.00~13.60を搭載したPS5にアプリをインストールできるとされています。ただし、対応バージョンであればすべての本体で同じ条件のもと動作するとは限らず、導入には脱獄などの改造作業が必要です。

今回のアプリは、PS5上でXbox向けゲームを直接動かすものではありません。それでも、Xbox Cloud GamingやXbox Remote Playを利用することで、PlayStationのハードウェアからXboxのゲーム環境にアクセスできる点は興味深いところです。

一方、非公式アプリや本体の改造には、動作上の問題やセキュリティ面のリスクが伴う可能性があります。利用を検討する場合は、対応条件や導入に伴うリスクを十分に確認する必要があります。

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