
次世代ゲーム機のPS6について、製造コストが大幅に上昇する可能性が浮上しています。リーカーのKepler_L2氏による推計では、メモリとSSDだけでソニーの調達コストが680ドルを超えるとされており、部品価格の上昇が続けば、本体1台あたりの製造コストが1,000ドルを突破する可能性もあるようです。
もちろん、これらはソニーが公表した公式情報ではありません。ただ、AI向けデータセンターの需要拡大によってメモリなどの供給環境が変化していることを考えると、次世代機の価格設定にも影響する可能性があります。
部品コストは約半年で26%上昇との推計
Kepler_L2氏は以前、PS6の部品コストに関する予測を公表していました。それによると、主要部品の合計額は春ごろの約760ドルから、年央には約960ドルまで上昇したとされています。約200ドル、率にしておよそ26%の増加です。
ここでいう部品コストは、BOM(部品表)に基づくもので、プロセッサやメモリ、ストレージ、冷却機構など、製品を構成する部品の費用を指します。工場での組み立て費用や輸送費、宣伝費、流通コストなどは含まれていません。
そのため、部品コストが約960ドルという推計が正しければ、これらの追加費用を加えた製造・販売に関わるコストはさらに膨らみます。部品価格が今後も上昇する場合、本体1台あたりのコストが1,000ドルを超える可能性もあるとみられます。
ただし、今回の数字はあくまでリーカーによる推計です。ソニーがPS6の部品調達価格や製造コストを明らかにしたわけではなく、実際の金額は量産開始時点の価格や調達状況によって変わります。
AIデータセンターの需要がメモリ価格を押し上げる
背景にあるとされるのが、AI向けデータセンターによる半導体需要の拡大です。AI関連の設備投資が増えるなか、メモリメーカーは収益性の高い製品や市場に生産能力を振り向けており、ゲーム機やPCなどの民生向け製品でも部品価格の上昇が懸念されています。
PS6では、メモリとSSDだけで680ドルを超えるとの推計も示されています。これが事実であれば、従来世代と比べて部品調達の負担はかなり大きくなりそうです。
現行のPS5は、発売時の標準モデルが499.99ドルでした。PS6では、メモリとストレージだけで前世代の発売時価格を上回る計算となり、部品コストの上昇が本体価格にどの程度反映されるかが注目されます。
PS6の価格は大幅に上昇する可能性も
これまでソニーは、ゲーム機本体の利益を抑えたり、場合によっては赤字で販売したりしながら、ゲームソフトやオンラインサービス、サブスクリプションなどで収益を確保する戦略を採用してきました。
しかし、部品コストが約960ドルに達しているという推計が正しければ、従来と同じ価格戦略を維持するには、ソニーが負担する費用も大きくなります。組み立てや輸送、販売にかかるコストまで考慮すると、採算を確保するために本体価格を引き上げる必要が生じる可能性があります。
一方で、ソニーが価格上昇分をどこまで自社で負担するかによっても、最終的な販売価格は変わります。現時点ではPS6の価格は発表されておらず、今回の推計だけで販売価格を断定することはできません。
それでも、AI需要による半導体市場の変化が今後も続けば、PS6は過去のPlayStationシリーズより高価なゲーム機になる可能性があります。性能の向上だけでなく、ユーザーが購入しやすい価格を実現できるかどうかも、次世代機の重要な課題になりそうです。

