
次世代ゲーム機「PlayStation 6(PS6)」では、PS5やPS4のタイトルに加え、PlayStation 2(PS2)やPlayStation 3(PS3)のゲームも公式にプレイできるようになる可能性があると報じられています。背景にあるのは、非公式のエミュレーターを使って、現行のPlayStationハードウェア上で旧世代のゲームを動作させる取り組みです。ただし、ソニーがPS2・PS3の互換機能をPS6に導入するという公式発表はなく、現時点では実現に向けた可能性を論じた段階です。
PS5でPS2・PS3のゲームを動かす取り組み
近年、改造したPS5で旧世代のゲームを動作させるプロジェクトが進められています。記事では、PS3向けエミュレーターのRPCS3を利用したゲームの実行例や、PS2向けエミュレーターのPCSX2をベースにした「PS5SX2」が紹介されています。
PS5SX2では、PS2のゲームを高解像度化して動作させる取り組みが行われており、タイトルによっては4K解像度でのプレイも可能とされています。こうした事例は、現代のハードウェアで旧世代のゲームを動かす技術が進歩していることを示しています。
ただし、これらは改造環境などを前提とした非公式の取り組みです。すべてのゲームが正常に動作するわけではなく、こうした技術がそのままPS6の公式機能として採用されると決まったわけでもありません。
PS6の性能向上でエミュレーションが容易に?
記事では、PS6について、AMDのZen 6世代CPUや次世代GPU、最大32GBのGDDR7メモリなどを搭載するとの予測が紹介されています。GPUアーキテクチャにはRDNA 5またはUDNAが候補として挙げられていますが、いずれも正式に確認された仕様ではありません。
また、PS6の演算性能は初代PS5を大きく上回るとされており、こうした性能向上が実現すれば、旧世代機特有のハードウェアをソフトウェアで再現する処理にも余裕が生まれる可能性があります。
特にPS3は、独自のCell Broadband Engineを採用していたため、一般的なPCや現行ゲーム機で互換性を確保することが難しいハードウェアとして知られています。PS2にもEmotion Engineなど独自の構成があり、単純に処理性能を高めるだけで完全な互換性を実現できるわけではありません。
そのため、PS6でPS2・PS3のゲームを公式に動かすには、十分なハードウェア性能に加え、エミュレーションの精度やゲームごとの互換性を確保するためのソフトウェア開発が重要になります。
公式対応にはソニーの判断が必要
記事では、オープンソースのエミュレーター技術をソニーが活用すれば、旧世代機の命令を変換する仕組みなどを一から開発する負担を減らせると指摘しています。既存の技術を基にPS6の動作環境やセキュリティー要件に合わせて調整できれば、開発期間の短縮につながる可能性があります。
一方で、オープンソースのコードをそのまま製品に組み込めるとは限りません。ライセンスへの対応やセキュリティーの検証、ゲームごとの動作確認など、商用製品として提供するためには複数の課題があります。
また、PS6はディスクドライブを標準搭載せず、外付けドライブに対応するとの予測も記事では触れられています。ただし、これも未確認の情報です。仮に旧世代ゲームとの互換性が実現しても、ディスク版をどのように利用できるのか、ダウンロード版の購入履歴を引き継げるのかなど、具体的な仕組みはソニーの判断次第となります。
PS6でPS2からPS5までのゲームを幅広く遊べるようになれば、過去の名作を現行機で楽しめる大きな利点になります。ただし、現段階で確認できるのは、非公式のエミュレーター開発が進んでいることと、次世代機の性能向上が期待されていることです。PS6でのPS2・PS3互換機能が実現するかどうかは、今後の公式発表を待つ必要があります。

