
AppleとLGが共同開発しているとされるスマートホーム製品について、iPhoneを近づけるだけで操作画面を呼び出す機能や、製品の電源を入れる前から初期設定を始められる仕組みが搭載される可能性が浮上しました。リーカーのpdfu氏がiOSのコードなどから関連情報を発見したと報告しています。
対象となるのは、サーモスタットや温度センサー、スマートロック、ドアベル型カメラ、防犯カメラなどとされるLGブランドの製品群です。Appleのスマートホーム環境との連携を前提に開発されているとみられ、iPhoneからの操作やセットアップを簡単にする機能が用意される可能性があります。
iPhoneを近づけると操作画面を表示
リーク情報によると、新機能のひとつは「Proximity Control」と呼ばれています。対応するスマートホーム製品にiPhoneを近づけたり、かざしたりすると、関連する操作画面をすぐに呼び出せる仕組みです。
サーモスタットなどの場合、iPhoneのDynamic Islandに「Open Controls」という操作項目が表示され、そこからコントロール画面を開けるようになるとされています。一方、カメラやドアベル型カメラでは、映像を確認するためのビューアーが表示される見込みです。
Dynamic Islandを搭載していないiPhoneやiPadでも、通知を通じて同様の操作を利用できるといいます。この通知は30秒間表示される仕様とされており、対応製品に近づくだけで必要な操作へアクセスしやすくなりそうです。
また、初期設定が完了した後は、Appleのホームアプリから近接操作を無効にすることもできるとされています。
NFCとBluetoothを組み合わせて製品を認識
Proximity Controlでは、NFCタグに保存された識別情報と、Bluetooth Low Energy(BLE)による信号を組み合わせて、対応製品を認識する仕組みが使われると報じられています。
初めて製品にiPhoneを近づけた際には、Dynamic Islandにも反応が表示され、セットアップを開始できるようになるとのことです。
この機能に関する記述は、iOS 27.0のコードから確認されていたとされています。開発中のベータ版では設定項目や動作が変更されており、以前のバージョンでは操作画面を自動的に開く選択肢があったものの、iOS 27.2では表示された案内をタップして開く方式になっているといいます。
そのため、正式リリースまでに仕様が変更される可能性もあります。
電源を入れる前から初期設定を開始できる可能性
もうひとつ注目されるのが、スマートホーム製品の電源が入っていない状態でも、ペアリングの準備を進められるという仕組みです。
リーク情報によると、iPhoneを製品に近づけると、NFCを介してペアリングに必要な識別情報やネットワーク接続情報が製品内部のセキュアエレメントに転送されます。その後、製品に電源が供給されると、Wi-FiまたはThreadに接続し、ホームハブを通じてMatter対応機器としてのセットアップを完了できるようになるとされています。
通常は機器の電源を入れてから初期設定を進める必要がありますが、この仕組みが実現すれば、設置前に設定の一部を済ませておける可能性があります。スマートロックやセンサーなど、設置場所によっては操作しにくい機器でも、導入時の手間を減らせそうです。
ただし、この電源投入前のペアリング方式は、一般的なMatterのNFCペアリングとは異なり、AppleのHomeKit専用になるとリーカーは説明しています。LGは製品内部のセキュアエレメントにあるMatter用のNFCアプレットをHomeKit用に置き換えるとされます。一方、電源投入後は従来のMatterによるペアリングも利用できる見込みです。
Appleのスマートホーム新製品発表にも注目
Appleは10月13日にスマートホーム関連製品などを発表するイベントを開催する予定です。新しいホームハブやApple TV 4K、HomePod miniの更新モデルなどが登場すると予想されています。
今回話題になっているLG製アクセサリーが同イベントで紹介される可能性もありますが、報道によると、実際の発売までは少なくとも数カ月かかる見通しです。
現時点では、これらの機能や製品についてAppleやLGから正式な発表はありません。リーク情報どおりに実現すれば、iPhoneを近づけるだけの直感的な操作や、電源投入前から進められる初期設定によって、Appleのスマートホーム環境がさらに使いやすくなることが期待されます。


