
PS4世代のゲームを、現行機では実現が難しい60fpsで動作させる仕組みがPS6で導入される可能性があるようです。鍵を握るのは、ソニーが次世代機向けに開発しているとされるAI技術と、アップデート版のPSSR 3です。
PS4のゲームには、単純にハードウェアの性能を引き上げただけではフレームレートを向上させられないタイトルがあります。ゲームの処理速度や物理演算がフレームレートと直接結び付いている場合、30fpsの制限を解除するとゲーム全体の速度まで変わってしまい、正常に動作しなくなるためです。
PS5でも解決できない30fpsの制約
こうした問題は、PS5やPS5 Proの後方互換機能でも基本的に解消できません。後方互換では旧世代ハードの動作を再現することが優先されるため、ゲーム側に60fps対応のパッチが用意されていない場合、ハードウェアの性能が大幅に向上していてもフレームレートを単純に倍増させることはできません。
例えば、Bloodborne、Red Dead Redemption 2、Driveclub、Batman: Arkham Knight、Detroit: Become Human、The Order 1886などでは、フレームレートとゲームロジックや物理演算が密接に結び付いているとされています。
そのため、PS5 Proのように処理性能が大幅に向上したハードでも、ゲーム側のコードを変更せずに30fpsから60fpsへ引き上げることには限界があります。
PS6ではPSSR 3によるフレーム生成が鍵に
こうした制約を解決する技術として注目されているのが、PS6に搭載されるとされるPSSR 3です。
海外メディアGameGPUによると、PS6ではAI処理性能がPS5の50~70倍に達するとする情報があり、AMD製チップによる後方互換性を維持しながら、システムレベルでフレーム生成を行う新しいPSSRが採用される可能性があるとされています。
PSSR 3のフレーム生成がゲームシステム側で機能すれば、ゲームそのもののプログラムを書き換えることなく、30fpsで出力された映像の間にAIが生成した中間フレームを挿入できます。
例えば30fpsで動作するBloodborneやRed Dead Redemption 2では、ゲーム本体は従来どおり30fpsのペースで処理しながら、PSSR 3が映像として中間フレームを生成することで、最終的な表示を60fps相当まで滑らかにできるという仕組みです。
この方式なら、ゲームロジックや物理演算そのものを高速化する必要がないため、単純にフレームレートの上限を解除した場合に発生するゲーム速度の変化を避けられる可能性があります。
重要なのはハード性能だけではない
これまでの後方互換では、旧世代ゲームのフレームレートを引き上げるには、基本的に開発元による対応が必要でした。PS6でシステムレベルのAIフレーム生成が実現すれば、この状況が変わる可能性があります。
もちろん、現時点ではPS6やPSSR 3の詳細仕様が正式発表されたわけではなく、今回の内容も海外から伝えられている情報に基づくものです。そのため、すべてのPS4タイトルが自動的に60fps化されると断定することはできません。
それでも、PS6の後方互換機能にAIによる映像処理を組み合わせることで、従来はゲーム側のアップデートなしでは難しかった旧作のフレームレート改善を実現するという方向性は、次世代機の大きな特徴になる可能性があります。PS6では単純な処理性能の向上だけでなく、AIをシステムレベルで活用することが、過去のゲームを現代的な表示環境に対応させるうえで重要な要素になりそうです。


