ソニーは次世代PS6の発売を遅らせるべき ― 元PlayStationトップの吉田修平氏

ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)で長年PlayStation事業に携わった吉田修平氏が、SonyとNintendoは現在のゲーム機世代をできるだけ長く維持するべきだとの考えを示しました。背景には、ゲーム機やPCに使われる部品の価格上昇と、次世代機への買い替えを急ぐ必要性が薄れている状況があります。吉田氏は9月28日に公開されたThe Vergecastのインタビューで、この見解を語っています。

PS5やSwitch 2はまだ十分に楽しめる

吉田氏は、SonyとNintendoは現行世代のハードウェアをすでに十分な台数販売しており、部品コストの上昇を考えれば、次世代機の投入を後ろ倒しにすることを検討する可能性があると指摘しました。

そのうえで、PS5やNintendo Switch 2を利用しているユーザーは現在の環境に満足している人が多く、現行世代をできるだけ長く続けることに意味があるとの考えを示しています。

ゲーム機やPC向けの部品は、他のエンターテインメント分野と比べても価格上昇が大きく、消費者が使える予算には限りがあります。そのため、すでにPS5やSwitch 2、あるいは十分な性能を持つPCを所有しているユーザーは、価格が上昇している状況で必ずしも新しいハードウェアへ買い替えようとは考えないだろうと吉田氏は説明しています。

「もっと高性能なハードが必要」という声は少ない?

吉田氏は、現在のユーザーから「もっと高性能なハードウェアが必要だ」という強い要求が出ているとは考えていないとも述べています。

これはユーザーだけでなく、ゲーム開発者についても同様で、開発現場から次世代の高性能ハードウェアを強く求める声が出ているわけではないとの見方を示しました。

こうした状況を踏まえ、吉田氏はSonyとNintendoが現行世代のハードウェアを今後も長期間にわたって展開できるとの見通しを示しています。

なお、吉田氏は2025年に約31年間在籍したSonyを退社しています。過去にも次世代PlayStationについて、PS5世代の製造上の問題などを理由に、2028年頃の次世代機投入が自然ではないかとの考えを語っていました。

Xboxの次世代戦略にも注目

今回のインタビューでは、MicrosoftのXboxについても言及しています。

Microsoftは次世代Xboxで従来とは異なるハードウェアやサービスの展開を検討しており、ゲーム機を中心とした従来の競争構造そのものを変えようとしています。

これについて吉田氏は、Xboxをゲーム業界の競争環境を変えようとしている存在と表現し、Microsoftにとっては難しい挑戦になる一方で、今後の展開を楽しみにしていると語りました。特に2027年にゲーム業界がどのように変化するのかに注目しているようです。

次世代PlayStationとしてPS6の動向が注目される一方、ハードウェア価格を取り巻く環境は大きく変化しています。吉田氏の発言は、単純に性能を引き上げた新型ゲーム機を投入するだけでなく、現行機を長く活用しながら次世代機の投入時期を見極めるという考え方にも焦点を当てたものとなっています。

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