
Rockstar Gamesが2022年に受けた大規模なハッキングで流出したとされるデータの一部が、再びネット上に広がっています。今回確認されたデータは約192GBにも及び、GTA 5の未使用コンテンツを中心に、GTA 6の開発初期とみられるマップデータなども含まれているようです。
今回の情報は新たにハッキングされたデータではなく、2022年の大規模流出事件で盗まれていたファイルが、時間を経てより広範囲に共有されるようになったものとされています。
GTA 6の初期マップデータも含まれる

現在も流出したファイルの解析が進められており、GTA 6の開発初期に作られたとみられるマップ関連のデータも見つかっています。
GTAシリーズの解析で知られるTJGM氏はXで複数の情報を紹介しており、その中にはGTA 6の初期マップアセットも含まれています。確認されたデータには、これまで公開されたトレーラーで見られるものと似た地形や構造もあるようですが、レンダリング品質は非常に低く、開発初期段階のものとみられています。
現時点では、これらのデータが最終的なゲーム内容にどこまで反映されているのかは分かっていません。
GTA 5向け幻のリバティーシティDLC
今回の流出データで特に注目されているのが、GTA 5向けに開発されていた可能性があるリバティーシティ関連のコンテンツです。

TJGM氏が紹介した情報によると、GTA 5のマップ上にゾーンを作成するために使われるファイルの中から、リバティーシティに関連するとみられる「dlcliberty_game.date151.rel」というファイルが発見されました。
このファイルをGTA 5向けのマップ編集ツールであるCodeWalkerに読み込ませたところ、リバティーシティの拡張マップとみられる輪郭が確認されたとされています。

さらに興味深いのは、その規模です。確認されたマップの輪郭は、GTA 4に登場したリバティーシティよりも大きかった可能性があります。地形のテストに使われたとみられるファイルも見つかっており、RockstarがGTA 5向けの大型DLCとしてリバティーシティを追加する構想を持っていた可能性を示すデータとなっています。
ただし、これらはあくまで開発中のデータであり、実際にDLCとして完成する段階まで進んでいたのかは不明です。
幻となったAgent Trevorの内容も判明
GTA 5では、本編終了後も追加のシングルプレイヤーコンテンツが期待されていましたが、最終的にストーリーDLCは発売されませんでした。

今回のデータからは、その候補の一つとみられるAgent Trevor関連のアセットも発見されています。
確認されたデータには、宇宙船がある場所や宇宙服、フランクリンが登場するアラブ風の邸宅と、その地下に設けられた巨大な空間などが含まれているとされています。さらに、複数のミッション名もデータから確認されたようです。
Trevorに関しては、別のエンディング案とみられる会話データも見つかっています。そこでは、Trevorが液体窒素のタンクに落下して凍結し、その後に砕けて死亡するという、かなり特殊な展開が予定されていた可能性があります。
GTA 4やGTA 5の未使用コンテンツも大量に存在
今回確認されたデータには、これ以外にも多数の未使用コンテンツが含まれています。
GTA 4のBrucieとGTA 5のFranklinによるカットされた会話や、採用されなかったミッション関連データ、MichaelがUndead Nightmareのような特殊なモードに登場することを想定したとみられるデータ、複数の車両なども確認されています。
このことから、192GBのデータにはGTA 5だけでなく、Rockstarが過去に検討していたさまざまなアイデアが残されているとみられます。
今回のファイルは、Rockstarが2022年に受けた大規模なサイバー攻撃で盗まれたものとされています。当時はGTA 6の開発中映像約90本がネット上に公開され、大きな問題となりました。
今回のデータ自体は当時から一部の人物の間で共有されていたものの、長期間にわたって限られた範囲にとどまっていたようです。しかし、ここ数カ月でより多くの人物へファイルが渡るようになり、今回、広範囲に流出したとされています。
GTA 5の幻のDLCやGTA 6の開発初期データなど、Rockstarのゲーム開発の裏側を知るうえで興味深い情報が含まれている一方、これらは完成版では採用されなかった開発途中のデータです。特にGTA 6については、初期段階のアセットが現在の製品版にそのまま残っているとは限らない点には注意が必要です。


