
Googleの次期フラッグシップスマートフォンとされるPixel 11 Proについて、搭載が見込まれるTensor G6のGPU性能を示す3DMarkのベンチマーク結果がリークされました。ところが、今回確認されたスコアは前世代のTensor G5を下回っており、GPU性能の向上を期待していたユーザーにとって気になる内容となっています。
ただし、この結果は一般販売される製品ではなく、店舗に展示されていたデモ機で測定されたものとされています。実機の温度やソフトウェアの状態など、通常のベンチマークとは異なる条件だった可能性があるため、現時点では参考程度に見ておく必要があります。
Tensor G6の3DMarkスコアはTensor G5を下回る
今回の結果は、RedditのGoogle Pixel関連コミュニティに投稿されたものです。Pixel 11 Proとされる端末で3DMark Wild Life Extremeを実行したところ、2,653ポイント、平均15.89fpsというスコアが記録されています。

比較すると、前世代のTensor G5は同じテストで3,214ポイントを記録しており、今回のTensor G6とされる結果は約21%低いスコアです。
さらに差が大きいのがQualcommのSnapdragon 8 Elite Gen 5です。同チップは同テストで中央値7,173ポイントを記録しており、単純比較ではTensor G6の約2.7倍に達します。

Pixelシリーズは以前から、CPUやGPUのピーク性能よりもAI処理やカメラ機能などを重視した設計が特徴となっています。そのため、単純なベンチマークスコアだけで端末全体の性能を判断することはできませんが、今回の結果が事実であれば、GPU性能については少なくとも大幅な進化を確認できないことになります。
以前のGPUベンチマークとは正反対の結果に
今回の3DMark結果が注目されているもう一つの理由は、これまでにリークしていたTensor G6のGPUテスト結果と大きく異なるためです。
以前報告されたGeekbench Computeの結果では、Tensor G6に搭載されるとされるPowerVR CXTP-48-1536 GPUが、Tensor G5のGPUをOpenGL処理で約80%上回る結果を記録していました。
一方で、QualcommのSnapdragon 8 Elite Gen 5に搭載されるAdreno 840には依然として大きく差をつけられていたとされています。
もっとも、Geekbench Computeと3DMarkでは測定する処理内容が異なるため、両者のスコアを直接比較することはできません。それでも、今回の結果と過去のリークを合わせると、Tensor G6がGPU性能でQualcommの最新ハイエンドチップに大きく差をつけられる可能性は依然として残っています。
店頭デモ機という点には注意が必要
今回のスコアをそのままTensor G6の最終性能と判断するのは早そうです。
というのも、測定に使われた端末はレビュー用の製品や一般販売モデルではなく、店舗に設置された展示用のデモ機だったとされています。
スマートフォンのGPU性能は本体温度によって大きく変化します。店舗内の環境や長時間の展示による温度上昇などによって、端末が熱を持った状態でベンチマークを実行していた可能性もあります。
また、発売前のデモ機ではソフトウェアやドライバーが最終版になっていないケースもあります。そのため、今回の2,653ポイントという結果だけをもって、製品版のTensor G6がTensor G5より低性能になると判断することはできません。
Pixel 11 ProのGPU性能は最終実機で要確認
Tensor G6については、AI処理性能の向上や電力効率の改善など、GPUのピーク性能以外にも注目すべきポイントがあります。
とはいえ、Pixel 11 Proがフラッグシップモデルとして登場する以上、ゲーム性能などに関わるGPU性能も重要な要素です。特にSnapdragon 8 Elite Gen 5との比較では、今回の結果が示す差はかなり大きなものとなっています。
現時点では、Tensor G6の性能については結果の異なる複数の情報が存在している状態です。今後、製品版のPixel 11 Proを使った3DMarkなどのベンチマーク結果が登場すれば、Tensor G6の実力がより明確になりそうです。
今回のスコアはあくまで未確認の1データにすぎないため、Pixel 11 ProのGPU性能を評価するには、正式発売後の実機テストを待つ必要があります。


