
米Valveは、新型デバイス「Steam Machine」について、これを家庭用ゲーム機ではなくPCゲーム環境の延長として位置づけるべきだと改めて強調しました。発売は6月30日で、価格は1,000ドルを大きく超える水準となり、ゲーム業界でも話題を集めています。
「コンソールではなくPCの延長」という立場
ValveはFAQの中で、「Steam MachineはXboxやPlayStationのようなコンソールとは異なる」と説明しています。一般的なコンソールは本体を赤字で販売し、ソフトやサービスで収益を回収するモデルですが、Steam MachineはオープンなPCエコシステムの一部であり、特定のハードにソフトが縛られる仕組みではないとしています。
同社は、PC市場の強みとして「好きなゲームを、好きなハードで遊べる自由」を挙げ、その発展の延長線上にSteam Machineがあると説明しました。ただし「唯一の解決策ではない」とも述べ、PCゲームの多様性を維持する姿勢も示しています。
メモリ価格高騰が直撃、1,000ドル超えへ
価格面では、いわゆる「RAM価格高騰(RAM-aggedon)」の影響を受け、当初想定より上昇したとValveは認めています。最終的に価格は512GBモデルで1,049ドルから、上位の2TBモデルでは1,428ドルに達します。
背景にはAI需要などによる半導体・メモリ価格の上昇があり、ゲーム機全体の価格上昇トレンドとも重なっています。実際、XboxやPlayStationも価格調整を行っており、さらにNintendo Switch 2も今後の値上げが取り沙汰されています。
「高価格化するゲーム機」への視線
Xboxの幹部も近年、コンソール価格の上昇が一般層にとって負担になりつつあり、「従来とは異なるモデルが必要だ」とコメントしています。こうした流れの中で、Steam Machineの価格設定は象徴的な事例ともいえます。
一方で、初期レビューではSteam Machineは「扱いやすい高性能ゲーミングPC」という評価がある一方、同価格帯の自作PCと比べると性能面で劣るという指摘も見られます。さらに発売直後は予約キュー方式が導入され、供給面でも通常のコンソールとは異なる運用が行われる見通しです。
Steam Machineは、コンソールとPCの境界を再定義する試みとして注目される一方、価格と性能のバランスが今後の評価を左右しそうです。

