
北米の折りたたみスマートフォン市場で、Motorolaの存在感が急速に高まっています。最新の調査によると、これまで圧倒的シェアを誇ってきたSamsungに迫る勢いでシェアを拡大しており、市場構図に変化が見え始めています。
Motorolaが大幅シェア拡大、Samsungに肉薄
調査会社Counterpoint Researchのレポートによると、2025年の北米折りたたみスマートフォン市場において、Samsungが50.9%で首位を維持した一方、Motorolaは44.1%までシェアを伸ばしました。

前年と比較すると、Samsungは65.6%から大きくシェアを落とし、Motorolaは30.1%から大幅に増加しています。両者の差は一気に縮まり、市場はこれまでにない接戦の様相を呈しています。
なお、Googleは4.8%と小規模ながら一定の存在感を維持しています。
Razrシリーズが成長を牽引
Motorolaの躍進を支えているのが、同社の折りたたみスマートフォン「Razr」シリーズです。
販売面では、通信キャリアでの取り扱い拡大や店頭での露出強化により、ユーザーの目に触れる機会が増加しました。さらに、比較的手に取りやすい価格設定や積極的なプロモーションも功を奏し、購入のハードルを下げることに成功しています。
こうした施策により、従来Samsung製品を選んでいたユーザーの一部がMotorolaへと移行したとみられています。
Samsungは依然首位もシェア低下
Samsungは引き続き出荷台数ベースではトップを維持していますが、シェアは大きく低下しました。
背景としては、価格の高さや販促施策の弱さが影響している可能性が指摘されています。特にMotorolaの積極的な割引やバンドル販売と比べると、価格面での魅力が相対的に弱まっていると考えられます。
Googleや今後の新規参入も注目
Googleも「Pixel Fold」シリーズで徐々に存在感を高めているものの、現時点ではシェアは限定的です。
一方で、今後はAppleの参入が予想されており、市場競争はさらに激化する見通しです。折りたたみスマートフォンはまだ成長途上の分野であり、価格や機能、供給体制の強化が各社に求められる状況になっています。
これまでSamsungが主導してきた折りたたみスマートフォン市場ですが、Motorolaの急成長によって競争環境は大きく変わりつつあります。今後はさらに多くのメーカーが参入する可能性もあり、ユーザーにとっては選択肢が広がる一方で、各社の戦略の違いがより明確になっていきそうです。

