
NothingのCEOであるCarl Pei氏が、AI時代におけるスマートフォンの将来像について興味深い見解を示しました。同氏は、将来的にアプリという概念そのものが消えていく可能性があると語っています。
AIエージェントがアプリの役割を代替
Pei氏によると、今後のスマートフォンではAIが中心的な役割を担い、ユーザーの代わりに様々な操作を行うようになるといいます。
従来のように個別のアプリを起動して操作するのではなく、AIエージェントが裏側で処理を完結させるため、ユーザーがアプリを意識する場面は減っていくという考えです。
この変化は、特にアプリそのものに価値を置くサービスにとって大きな影響を与える可能性があります。
AI向けの新しいインターフェースが鍵に
同氏は、AIが人間向けのUIをそのまま操作する形は理想ではないとも指摘しています。例えば、配車サービスなどのアプリをAIが人間と同じように操作するのではなく、AI専用のインターフェースを用意するべきだとしています。
この考え方は、AIとの連携を前提とした設計への転換を示唆するもので、今後のアプリ開発の方向性にも影響を与えそうです。
スマホは残るがOS中心の体験へ
Pei氏は以前から、将来的にはスマートフォンに実質的なアプリは1つしか存在せず、それがOSになるという見方を示してきました。
GoogleのAI機能強化なども進む中で、操作体験はアプリ中心からOS中心へと変化していく可能性があります。
また、こうした変化が一気に進むわけではなく、実現までには数年単位の時間がかかるとも述べています。少なくとも今後5年程度はスマートフォン自体は存続するとしつつも、その中身は大きく変わると予測しています。
NothingはAIネイティブな端末開発へ
Nothingは、こうした未来を見据えた製品開発を進めており、AIを前提とした「AIネイティブ」なデバイスの実現を目指しています。
その一環として、従来のアプリに依存しない新しい操作体験の模索も進められており、ホーム画面のウィジェット機能などを活用した仕組みが検討されています。
AIの進化によってスマートフォンの使い方が根本から変わる可能性が現実味を帯びてきました。アプリ中心の現在のエコシステムがどのように変化していくのか、そしてユーザー体験がどのように再構築されるのか、今後の動向に注目が集まります。

