幻のSony Xperia AG-1、ウクライナで販売中?— 未発売5Gプロトタイプの正体とは

Sony Xperiaシリーズの未発売プロトタイプが、ウクライナのオンラインマーケットプレイスOLXで販売されていることが判明しました。この端末は、2019年のMobile World Congress(MWC)で一部関係者のみに公開された5G対応モデル「Xperia AG-1」とみられます。公式には市場に投入されることのなかったこのデバイスが、なぜ今になって流通しているのでしょうか?


「Xperia 1s」の名で販売される未発売モデル

今回発見されたXperiaのプロトタイプは、「Sony Xperia 1s」という名称で出品されています。しかし、過去の報道や関係者の情報によれば、このデバイスの開発コードネームは「AG-1」であり、ソニー内部では5G通信の実証機として扱われていたようです。

デザイン面では、Xperia 1シリーズに似た縦長の21:9ディスプレイを採用。これは、Xperia 1 VIから19.5:9に変更されるまで、ソニーが長年こだわっていた特徴的な画面比率です。また、端末には「5G mmWave」のロゴが刻まれており、ミリ波通信に対応する特殊なアンテナを搭載していることが確認できます。


当時のハイエンド仕様、しかし市場投入されず

2019年当時、Xperia AG-1はQualcommのSnapdragon 855を搭載し、X50モデムによって5G通信を実現していました。この時期、多くのメーカーが5Gスマートフォンの開発を進めていたものの、ソニーはこのプロトタイプを最終的に市販化しませんでした。理由は明らかになっていませんが、市場性の問題や製造コストの高さが影響した可能性が考えられます。


希少なコレクターズアイテム、約240ドルで販売中

現在、このXperia AG-1プロトタイプはウクライナで9,999フリヴニャ(約240ドル / 230ユーロ / 190ポンド)という価格で販売されています。出品者は高評価のセラーであり、端末の状態も良好とされています。

このデバイスは、単なる未発売モデルというだけでなく、ソニーの5Gスマホ開発の歴史を物語る貴重な1台。Xperiaファンやテックコレクターにとっては、手に入れる価値のある逸品かもしれません。今後、この端末がどのような経緯で市場に流出したのか、さらなる情報が明らかになることを期待したいところです。

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