XperiaからZenfoneまで、スナドラ888搭載モデルはスナドラ865よりもバッテリー持ちが悪いのか？の考察

Xperia 1 III、AQUOS R6、Galaxy S21シリーズ、ASUS Zenfone 8シリーズなどなど、国内でも2021年版ハイエンドモデルに搭載されているクアルコムの最新チップ、Snapdragon 888。

この「スナドラ888」に関しては過去チップと比べると搭載モデルの異常発熱や異常バッテリー消費といったネガティブな評価が目立ち、そのため、今年は最新ハイエンド向けスナップドラゴンの「ハズレ年」といった声も多く、今年のフラッグシップは見送るかも、という方も多い模様。

しかしこのSnapdragon 888、「発熱」はともかく、実際の電池持ちについてはどうなのでしょう？
本当に前チップを搭載した前モデルよりも悪化しているのでしょうか？

これについてちょっと気になったので、今回はGSMArenaのバッテリー評価情報を基に比較をしてみました。

SD888 vs SD865搭載モデルのバッテリー持ち比較

検証方法はいたって単純。SD888搭載の今年のモデルと該当するSD865搭載モデルのGSMArenaが公開しているバッテリー持ち時間を比較する、というもの。

ただ、機種によって前モデルとバッテリー容量が大きく違う機種もあるので、これに関しては容量の違いを「補正係数」としてこの数値をかけた補正済みのバッテリー持ち時間も掲載しています。

	Asus Zenfone 7 Pro (Snapdragon 865+搭載)	Asus Zenfone 8 Flip
バッテリー持ち	99h	98h
バッテリー容量	5000mAh	5000mAh
補正後バッテリー持ち	99h	98h

なお、一番参考にしたいGalaxy S21シリーズについては同サイトではSnapdragonバージョンかExynosバージョンを計測しているのかが明記されていないので、ここでは除外しています。

結果ですが、バッテリー容量の差を考慮する・しないに関わらずすべてのシリーズでSnapdragon 888搭載モデルの方がバッテリー持ちが悪い、という結果になっており、バッテリー容量を勘案するとその差はさらに広がる、といった感じです。

よって、「SD888搭載機がSD865搭載機よりも燃費が悪い」というのはやはり事実と言わざる得ないようです。

ただ、その差については最大でも10数パーセントといった感じなので、個人的には意外と差がない、という印象を受けます。

ソース：GSMArena