
Nintendo Switch 2の廉価モデルとしてうわさされている「Switch 2 Lite」について、実現に向けた新たな材料が浮上しました。韓国メディアのElectronic Timesによると、Samsungは既存の8nmプロセスを改良した「8LPU+」を開発しており、製造コストの削減に加えて性能や電力効率の改善も見込まれています。Nintendo Switch 2に搭載されているNVIDIA製SoCにも関係する可能性があり、部品価格の高騰が続くなか、低価格モデルの実現につながるか注目されます。
Samsungの新プロセスで性能向上とコスト削減を狙う
Nintendo Switch 2には、Samsungが製造を担うとされるNVIDIA製SoC「T239」が採用されています。今回報じられた8LPU+は、Samsungが12月にも導入する見通しの新たな製造プロセスです。
Electronic Timesの報道によると、8LPU+では従来のプロセスと比べて、性能が約12%向上する一方、消費電力は約15%減少し、ロジック回路の面積も約8%縮小するとされています。これらの改善が実現すれば、チップの製造コストを抑えられる可能性があります。

8LPU+は自動車やロボット分野を主な対象としているようですが、Samsungの既存の8nmプロセスを利用する顧客にも影響する可能性があると報じられています。そのため、Nintendo Switch 2向けのチップにも技術的な恩恵が及ぶのではないかと注目されています。
ただし、Nintendoが実際に8LPU+を採用するかどうかは明らかになっていません。Switch 2 Liteへの搭載についても、現時点ではうわさの段階です。
Switch 2 Liteは画面やコントローラーを簡素化か
Switch 2 Liteの具体的な仕様は判明していませんが、初代Nintendo Switch Liteの設計を踏襲するのであれば、現行のSwitch 2から一部機能を省いた携帯専用モデルになる可能性があります。
これまでに浮上している予想としては、次のようなものがあります。
- ディスプレイを小型の液晶パネルに変更
- Joy-Con 2を着脱式ではなく、本体一体型に変更
- テレビ出力用のドック接続機能を省略
こうした仕様であれば、部品点数や製造コストを削減し、現行モデルよりも安価な価格設定を実現しやすくなります。一方、テレビ出力やコントローラーの取り外しといった機能を利用できなくなる可能性があり、携帯モードを中心に遊ぶユーザー向けの製品となりそうです。
また、Nintendoの研究開発費が2026年3月期に大きく増加したことも、Switch 2 Liteや有機ELモデルに関するうわさの根拠として取り上げられています。ただし、研究開発費の増加が特定の新型モデルの開発を意味するとは限りません。
メモリやストレージの高騰が低価格化の壁に
Switch 2 Liteの実現に向けては、半導体の製造コストだけでなく、メモリやストレージの価格上昇も課題となります。部品価格が高騰すれば、本体の仕様を簡素化しても十分な値下げが難しくなる可能性があります。
その点、8LPU+によってSoCの消費電力を抑えられれば、バッテリー容量を小さくするなど、電源周りの設計を見直せる可能性もあります。既存のT239をベースにできれば、まったく異なるSoCを採用する場合と比べて、ゲームとの互換性を維持しやすいという利点も考えられます。
なお、Nintendoは欧州で2027年2月から初代Switch Liteの販売を終了する予定と報じられています。ただし、これがSwitch 2 Liteの登場を直接示すものかどうかは分かっていません。
Switch 2 Liteについては、Nintendoから正式な発表はなく、発売時期や価格も不明です。Samsungの製造プロセス改良が実際に採用されれば、性能や電力効率を維持しながら製造コストを抑える選択肢になり得ますが、低価格モデルの登場につながるかどうかは、今後の情報を待つ必要があります。

