Dimensity 8350 Extreme搭載の「arrows Alpha」、「We2 Plus」からの性能進化はどれくらい?

FCNTから正式発表された最新ミッドレンジモデル、arrow Alpha。
デザインやサイズ、そしてスペックなどからすると昨年のarrows We2 Plus」の後継モデルに近い位置付けともいわれています。

一方、このarrows AlphaにはMediatekの「Dimensity 8350 Extreme」というあまり聞きなれないチップセットが搭載されており、その性能についても未知数です。

というわけで、今回はこのarrows Alphaの性能が前モデルに相当するarrow We2 Plusからどの程度進化したのか、という点を検証してみたいと思います。

arrows Alpha vs. arrows we2 Plusの正の比較

今回のarrows Alpha以外でこのDimensity 8350 Extremeというチップセットを搭載しているのはFCNTと同じLenovo傘下のモトローラ製最新ミッドレンジモデル、Motorola Edge 60 Proのみです。
そして同モデルのGeekbench上でのベンチマークスコアをみてみると:

平均するとシングルスコアは1400ポイント程度、マルチコアは4400ポイント前後といったところでしょうか。

一方、以下はarrow We2 Plusのベンチマークスコア:

こちらのスコアはシングルコアが1000ポイント程度、マルチコアが2900ポイント程度なので、Dimensity 8350 Extreme搭載のarrows AlphaのCPU性能はSnapdragon 7s Gen2搭載のarrows We2 Plusと比べて4割程度高い、と言えそうです。

圧倒的なGPU性能の差

一方、以下は同じGeekbenchでGPU性能を測定するGeekbench 6 GPUの比較。

なんと、arrow AlphaのGPUスコアは平均でarrows We2 Plusの5倍になっています。

arrows We2 Plusに搭載のSnapdragon 7s Gen2は事実上Snapdragon 6 Gen1のマイナーアップグレード版。それに対し、Dimensity 8350 Extremeはアッパーミドル機向けのDimensity 8350のオーバークロック版なので、両者にかなりの性能差が出るのは当然です。

ただ、GPU性能においてここまで大きな違いが出るというのは意外です。
これだけ違うと、ゲームプレイ時など、実使用でも大きな体感性能の違いを感じることになりそうですね。

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