サムスンの最新フラッグシップ、Galaxy S21シリーズ。
同シリーズに搭載のカメラ、具体的にはズーム機能についてちょっとした「疑惑」が浮上しているようです。
朝鮮日報が伝えたもので、これによるとGalaxy S21のズーム機能を使って月の写真を撮影すると、別の月の写真が勝手に「合成」されているという可能性があるとのこと。

韓国のオンラインコミュニティーメンバーが発見したもので、このユーザー、暗い部屋の中でパソコンのモニター上に月の画像を映し、それをGalaxy S21のカメラの30倍ズームを使って撮影したとのこと。
その結果、Galaxy S21のカメラの30倍ズームで撮影したの月の画像には、元のスクリーン上の画像にはクレーターといった本来写っていないはずディテールが追加されていることが明らかになったとのこと。
「再現」ではなく「追加」されたディテールは本物の月とそっくりに加工されているとのことで、これはAIがすでに学習済みの月の画像の一部を同モデルで撮影した画像にコピペしているとしか考えられないとのこと。
つまり、これはすでに画像の「修正」の域を超えて「合成写真」になっているというのが今回のクレーム。
どうやらこのGalaxy S21シリーズではズームで月の写真を撮ると特殊なアルゴリズムが作動する模様。
なお、同記事によるとこれについてサムスン側は合成写真ではなくAIが撮影シーンを自動的に認識しカメラの設定を最適化する「シーン最適化技術」とディテールのラインやパターンを復元する「AI復元技術」との説明をしているとのこと。
また、この技術は月や別のシチュエーションでユーザーの肉眼では見えない部分を表現するのに使われている模様です。
つまり、今回のサムスンの説明を見ている限りでは、別のソースからの情報を基に撮影した画像を合成しているわけではない、ということに。
修正と合成、ここまでカメラ技術が進むと境界線が曖昧なので、何とも言えない部分もありますが、見たままの写真が撮りたい、というユーザーにとっては「余計なお世話」と言えるのかもしれません。
なお、今回の件はGalaxy S21(Galaxy S21+も同仕様)のカメラについてのもので、全くといって良いほどカメラスペックの異なるGalaxy S21 Ultraでどうなのかは不明です。
コメント
一枚だけ月が逆さまなんだが